歌の宅配便2001 in
金沢 宅配便日記
宅配便過去日記
めろふれ前夜
話は昨年の2000年6月頃まで遡る。富山はO西なる人物より「今度富山で宅配便を開催す
る予定」とのメールが届く。以前、川崎能楽堂に歌の宅配便を見に行ったことがあり、それ以
来漠然と「金沢で宅配便を開催してみたいなぁ」と考えており、お隣富山で開催と聞いて、正
直やられたぁ、と思う。しかし、怠け者のワタシなので主催しないのに近くで見れてラッキー
と考え直し、便乗して以前にテキトーに金沢用にと作成していた宅配便ホームページを富山用
にちょちょちょっいっと修正し、O西さんにメールで送付。気に入ってくれたらしく、早速公
式ホームページとして、オフィシャルにリンクされる。ワタシとしては、山口さんの歌詞満載
なページなので、マズイかなぁ、とちょっとビビッていたのだが、問題ない模様。あとあとず
っと感じることだが、山口さん、そして堀田さんを初めとするファイブディの人達の懐は海よ
り深い。
着々とホームページも盛り上がるが、ワタシ自身仕事がめっちゃ忙しく、ホームページ以外は
ほとんど手伝いできない。本当は金沢で色々チラシとか配りたかったが、よく行くカレー屋と
飲み屋にチラシを貼って貰ったぐらいかも。そういえば、もしかするとその時点でメロメロポ
ッチにもチラシを貼らせて貰っているかもしんない。と言うのも郵送案内の文書で書いたが2
000年7月4日の開店2周年の際に熊野さんに「ノーウェアマン」をプレゼントしてたのだ
それからO西さんともメロメロで会ったりして、O西さんプレゼントのHEATWAVEカセットテー
プをあっこちゃんがよく聴いたと言っていた記憶アリ。風にハーモニカが好きだって言ってた
なぁ。そして熊野さんのアイディアにより富山翌日の9/10にメロメロポッチでライブ出来
ないかと、直前になって申請するが断られる。今考えると当たり前なのだが、苦労を知らない
って言うのは本当に怖いねぇ。行き当たりばったり。ハズイ。しかし思えば、万が一ココでラ
イブが出来てしまったりしたら、今回こんなに盛り上がる宅配便@金沢にならなかったでしょ
う。やれなくて大正解。やはり”機”というものは何事においても大事。実感。
そんなこんなで忙しいまま9/9に突入。当日は直前まで行けるかどうかは分からなかったが
ギリギリセーフで富山は黒部へ。但しO西さんの「ほたるいかな歌」は聴けず心残り。オープ
ニングは金沢と同じく『エピタフ』。めっちゃ好きなんだよなぁ、この歌。が、ライブが進む
に連れて、北陸特有の波乱を告げる雷の音が次第に近づき、そしてあの映画のような豪雨の中
で、山口さんが歌う「パンダマン」で幕。その後打ち上げに参加させていただき、山口さん、
堀田さん、そしてO西さんを除く、ほたるいかの面々と初対面。打ち上げのロビーで山口さん
に、ファンの女の子達が緊張して喋れない状態を横目で身ながら、あんまり臆せず「いつも日
記楽しみに見てますよ」とぼそぼそと話しかける。気さくに答えてくれて嬉しかった。宴が始
まるがしばらく全然寝てなかったため、その後の2次会では途中から全く記憶無し。打ち上げ
の山口さんの歌はベリー豪華な子守歌になってしまう。
そして後日、メロメロポッチに行くと、9/9に熊野さんとあっこちゃんが見に来ていたとの
こと。その日はお店でライブの予定だったが、ライブ直前、出演予定のベースのおばあちゃん
がお亡くなりになった為ライブがキャンセルとなり、急遽店を閉めて黒部に参戦したとのこと
そのおばあちゃんには悪いが運命としかいいようのないタイミング。そう言えば黒部のライブ
中も、やけに熊野さんやあっこちゃんに似た声の人がいるなぁ、と思っていたのだ。ここら辺
の経緯は当時の日記参照。
それ以降富山メンバーとは定例会と称して、毎月一回富山で酒を飲む仲になる。今年の2月に
は山中温泉で大貧民強化合宿を開催。ここら辺は富山版ホームページを参照して下さい。この
11月の時の定例会で、ホームページの掲示板を通して、とりあたまさんこと川端さんと知り
合いになり、富山から金沢まで送っていただく。金沢までの帰り道、金沢で宅配便を開催予定
なので、開催したら手伝ってね、とお願いする。
みやぐちメール
話はまたもや遡るが、2000年11月4日1通のメールが届く。差出人は「みやぐちけいこ
」なる人物。本文を読むと「えっと、2次会で一緒に金沢で宅配便やろう!!とあつく語って
たんだけど…」と書いてありました。が、覚えてない。ちっとも覚えてないよぉ(先行者風に
読んで下さい)。悪気は無いのだが(余計悪いが)、ワタシ的にはよくある話で9/9途中か
ら酔っぱらって記憶は一切なし。けど、基本的に小心者なので「朧気ながら覚えています」と
みやぐち嬢に返信。今告白しますが、スミマセン、ウソついてました。けど、その前からメロ
メロポッチでビールを飲みながら熊野さんと金沢で宅配便やろうねぇ、と酒のつまみ的に幾度
も話す。その頃もまだ熊野さんはメロメロポッチでの開催を第一に考えていたが、一度断られ
た経緯があるので、熊野さんには「まぁまぁまぁ、大きいところでやって打ち上げをメロメロ
でやればいいやん」と言って何とか納得させる。少し大きめの会場を探して目星をつけていた
のが「金沢市民芸術村」。何回かイベントを見に行ったことがあるのだが、あのレンガの建家
が宅配便向きでは、と直感。間違いなかったところを見ると、やはり直感は大切なのです、え
え。
それにしてもみやぐちメールが無かったら、この宅配便はずっと酒の席の話で終わっていたか
もしんない。当時のメールを読み返すと「けいこさん」とか書いてあって我ながらなんか恥ず
かしい。誰だけいこさんって。まぁ懐かしくもメールを読み続けると、11月15日にプラン
ニングシートを送付。早速堀田さんより返信が届く。2月ぐらいの開催を希望したが、2月は
今からでは間に合わない、3月はツアーなので、4月以降ならOKとの丁寧な内容。本当はカ
ニが美味しい季節がいいね、と熊野さんと話していたので「えーそんな遅くなん、もっと早く
やりたいのに」と今思えばかなり無謀な感想を熊野さんと話す。この頃、富山での飲み会で「
富山の山奥の黒部で100人以上集まったんだがら、金沢なら軽く200人だよ」という台詞
を「そっかぁ」とアホ丸出しに簡単に考えてしまい、メールにも「200〜250」と景気の
いい数字が並んでいる。昔の自分ながらどつきに行きたい。富山の黒部市で100人以上集め
ると言うことが、どんなに大変なことなのか、、、。今でもO西さんを初め、ほたるいかメン
バーには経緯を表します。凄い!
豪雪の冬
今年の金沢は15年振りの豪雪。大雪となり、1月は幾度と交通を含め、社会機能がすべてが
ストップする。ここずっと暖冬が続いていたが、久々に雪の怖さを実感する。11月はメール
を含め盛り上がっていた宅配便@金沢だが、12月は全く進展無し。メールを見ると、ともこ
@ラビットパンチさんから3/9宅配便を札幌で開催する、という案内のみ。さすがに焦る。
1月は芸術村で開催するとすれば外、ミュージック工房、ドラマ工房どこででやるか検討が続
く。この時点では6月の開催を目標とする。そして1月27日。唯一じっくり見れてなかった
ドラマ工房が、珍しく空いているということで、川端さん、そしてわざわざ富山O西さんに来
ていただき、3人で芸術村へ。今までも入ったことがあるのだが、観客席が無いと特に広く感
じる。一昔前の木造小学校の体育館といった趣の内装でもうココしかない!と決定。ただ、ず
っと先まで予約がビッシリ埋まっており、5月以降は5/6(日)か5/26(土)ぐらいしか空
いていない。そのまま3人でメロメロポッチへ。熊野さんと話して、GW最終日は除こうと言
うことで、26日に決定。ただ、このときワタシが言い間違えて、最初熊野さんに27日と伝
えてしまう。これが後々混乱を招くことになる。が、その時はそのまま堀田さんに了解を得て
26日で芸術村に申込み、仮申請をいただく。団体名も”めろめろぷれぜんと(仮称)”から
結構いい加減に”めろめろふれんず”に決定。その後、何度も郵便局等にてスーツ姿で「めろ
めろふれんず様ぁ」と呼び出され恥ずかしい想いをするが、まぁ、それもいい思い出です。
春遠し
雪も落ち着いた2月。みやぐち嬢から届いたメールにより、珠洲の方にフライヤの作成をお願
いしたらどうかとの連絡アリ。その時点では、フライヤ、ポスター、チケットと別々の人に作
ってもらおうと思っていた。またメロメロポッチに来るお客さんで、デザインセンスが面白い
人も多いので、誰に作ってもらおうかと、とゆっくり悩む。結局はメールにあった珠洲のレン
さんに頼むのだが、頼むにしてももっと早めにしておかなければならなかった。イベントにと
ってフライヤは名刺代わり。間違いなく早めに用意する必要あり。
ある日よく行くカレー屋でおでん(この非常にナイスなカレー屋は現在休店中である。残念)
を食べていると、熊野さんも来店。宅配便の話になるが、26日は都合の悪いことが判明。急
いで堀田さんにメールをし、6日に変えていただくようお願いする。電話がかかってきたが、
当然、GW連休最終日なので感触はよくない。延期という選択肢も考えるが、何とか無理を聞
いて貰い6日に決定。ほっとするも、変更する過程で観客動員に関してかなり大きな事を語っ
てしまったのでプレッシャー倍増。だが、これまた結果的にはGW最終日でよかったかも。勤
め人には週末や、連休がよいと感じる。今回は特にワタシが、ずっと土日の休みが無く仕事だ
ったので、逆に連休で無かったら危なかったかも。人間万事塞翁が馬。なにが幸いするか分か
らないモノです。
芸術村用企画書や地獄新聞の案内文書等を作成。宅配便の屋外での開催は芸術村では無理と判
明。現実的に晴天と雨天用に離れた場所で準備することは、この素人イベンターには困難と判
断しドラマ工房一本で行くことに。郵便振替用の口座も色々みんなに教えて貰いながら何とか
作成。知らないことがまだまだ多いことに気付く体験を、いっぱいさせていただいた。
旅行けば
2/24富山メンバーと山中温泉で強化合宿。何の強化かは不明。お風呂で男性陣に宅配便@金
沢を先行して正式発表。部屋に戻りすきやきで宴会→白熱大貧民大会。楽しかった。翌日はみん
なでメロメロポッチに行くも、熊野さん不在。あっこ店長代理がおもてなし。その後今回の宅配
便でCDを用意していただいたレコード・ジャングルへ。久々に面白いひとときを過ごし、リフ
レッシュ。
2/27は出張で東京へ。会社の人と飲んだ後、遅い時間ながらもみやぐち嬢に電話。渋谷にて
待ち合わせ。やや酔いどれモードで、居酒屋にて宅配便について色々話す。このときもまだ余裕
的に結構大きな事ばっかり言っていたような気がするなぁ。みやぐち嬢と金沢での再開を誓って
別れ、タクシーに乗り込む。この時点で、まさか一ヶ月後にもまた東京に来ることになろうとは
思いもよらなかった。
最悪の幕開け
3/1。宅配便@金沢が正式に公式ホームページに発表された日。と、言っても誰も覚えていな
いでしょう。ファンクラブの方には宅配便@金沢を既に発送済みであったようだが、記念すべき
日であるはずの宅配便@金沢、告知の公式ホームページ。ワタシが出張帰り帰宅して見たのは「
HEATWAVE無期限活動停止」の文字。このショックなかなか言葉で言い表せないモノあり。みやぐ
ち嬢、堀田氏にすぐさまメール。なんでかこんなタイミングで熊野さんからも初メール届く。基
本的に熊野さんはほとんどインターネットに繋いでないのに。動揺しつつも3時頃までメールを
書く。
一夜明けた2日。「すべてはこれからさ」と呆気なく復活。立ち直りが早いのがワタシの数少な
い取り柄。そうは言ってもこの時点で、フライヤ、ポスター、チケットと何も出来ていない現状
に愕然。その上、仕事も忙しくなってきており、3月中は帰宅時間が早くて22:00、遅いと
午前2:00の日々が続く。それでも日曜日は一回を抜かして休めてたので、4月から思えばま
だましだった。さすがに焦りつつプリンタを購入し、それだは避けたかったがワタシデザインの
チケットを作成。ほとんどホームページの素材を組み合わせただけのもの。ただ、それでも最近
ペラペラな用紙にプリントアウトしただけの、薄いチケットが多いのにしっかりしている、と嬉
しい言葉もいただく。紙だけは20枚で千円(1枚で8チケット)の比較的高いプリント用紙を
使用。最終的に合計280枚以上チケット刷りました。丁度実入場者数の倍ぐらい。
この頃、さすがに不安になって、「宅配便金沢このまま進めていいですか?」とファイブディに
電話すると、「当然です!」と堀田さんが力強く断言。少し安心する。
明日になれば、
ちゅう感じでチケットは何とか出来たが、ポスター、フライヤは目処が立ってないまま、2ヶ月
前突入。そんな状態でも有り難いことに郵便での申込みが、早くも3月頭から届き始める。なん
か不思議な感覚。まだこの時点で本格的な実感がなかったのかも。だが実際に郵便振替で届いた
ことにより、ぐっと現実感が増した。ようやく印刷したチケットをメロメロポッチにて販売。最
初の方は、大きさもバラバラで不揃いのチケット。我ながらこれでえーんかい?とも思わないで
もないが、時間も無くどうしようもない。
3/6芸術村に行きお金を払い、これでめでたく本申請となる。今更ダメだと言われたらえらい
ことだったので、少しほっとする。富山O西さんから、前回黒部の宅配便を見に来てくれた人に
案内の葉書を出してくれると言う、有り難い申し出。そしてみやぐち嬢からは、札幌宅配便に向
かうというメールと共に、速達でめろめろふれんずマークが速達で届く。2案あったが、一目で
丸いワッカになった方に決定。”ふれんず”な感じがよい。マークと共にファンクラブの会報「
地獄新聞71号用」のアンケートをファイブディに送付。とにかくファイブディの人は、ファンク
ラブに告知するのをいつも第一に考えてられていた。申し訳ないが、ワタシも熊野さんもファン
クラブには入っておらず、未だに「地獄新聞」を見たことがないのだが(山口さんにもライブ当
日報告済み)、このネットワーク時代になっても価値ある会報なのだと強く感じる。
3月中旬。朝突然熊野さんから電話がかかってきて、明朝ラジオ金沢の朝の番組で、電話で宅配
便の宣伝をしてくれないか、との電話アリ。弱りながらも何とか宣伝。3月後半、仕事もかなり
押してきて、その上、花粉症&風邪でややダウン。フライヤもまだで焦る。
3/25 新宿リキッドルーム
最近少しだけ年を取ったせいか、いいことも悪いことも、仕事もプライベートも、そんなに自ら
の予想を大きく超える出来事って、ココ数年無かったような気がする。「3/25新宿リキッド
ルーム」。HEATWAVE活動停止前ツアーの最後の日。そこには間違いなく、ワタシの予想
を遙かに超えた、音、空間が存在した。今まで2回ばかしだけ、山口洋の歌の宅配便ライブを見
たことと、数え切れないぐらいCDを聴いていたのだが、一曲目の「明日のために靴を磨こう」
から脳天唐竹割。凄い。凄すぎる。特に生ドラムの音が最高。風邪ひきだったため、東京のKM
嬢に確保して貰った(ベリーサンクス)少し高い位置のイスに座り見ていたのだが、ファンの拳
が綺麗に一斉に上がった光景は奇妙な美しさがあった。タイトルだけ知っているが、初めて聴く
初期の曲「らんらんらん」「36.5℃」なども最高によい。本当によい。ボキャブラリーが少
ないので、とにかく凄いと言うしかない。特に圧巻だったのが、アニメのサントラである「ヒヲ
ウのテーマ」。基本的にインストの曲なのに、なんやこのかっちょよさは!?まだまだ聴きたい
曲が沢山あったが最後の新曲「Beautifl My Life」「素場らしい孤独」もすんげーよかった。も
しかしたら最初で最後なのかもしれんが、ギリギリセーフでHEATWAVEという瞬間にリア
ルタイムで立ち会えたことを心から喜びたい。風邪だったんで、前日まで全然行かないつもりだ
ったりするのだ。こんな時だけ普段信じてもいない神に感謝。ハレルヤ!
上記はライブを見た後に書いた日記。我ながら熱くなっています。風邪で最悪の体調ながら、電
車に乗り駅弁&ビールで東京着。東京ではみやぐち嬢、O西さん、わたべび、焼ぺさん、はじめ
さん、ともこさんと、一瞬富山の宅配便の日に戻ったかのようなメンバーと再会。ライブ後は北
海道ラビットパンチの面々と慌ただしく食事に行き、帰りは上野発の夜行列車で金沢に戻り、そ
のまま仕事へ。肉体的には疲れたが行って本当によかった。
僕らはきっと生まれ変わる。
非常に沢山の紆余曲折を経て、珠洲のレンさんにフライヤを作成していただき、なんとか3月末
に滑り込みセーフ。送られてきたポスターは一言「かっちょいい」。嬉しさのあまり直ぐさま自
転車でメロメロポッチに行って、熊野さんにも見せる。熊野さんの感触も○でバッチリ。これで
ようやくフライヤ完成。ポスターにもそのまま使用させていただく。フライヤが遅くなったのは
ワタシの決断が遅かったため。前にも書いたがイベントの宣伝にはチラシが命。非常に反省。
4月に入り仕事がさらに忙しくなり、だいたい0時過ぎ、遅いときは2時頃に帰宅し、ビールを
飲みつつメールや色々な案内に目を通し2時頃就寝。6時前に起きて、メールの返事やホームペ
ージの整理をして、8時に出社の日々が続く。今思えばよく持ったなと我ながら思うが、仕事、
宅配便と気力が高まっていたので、なんとか持っていたと思う。GWもあったのに丸一日休みだ
ったのは4月1,8日だけ。理由はどうあれ、宣伝活動の仕事のしない宅配便主催者であること
は間違いなし。
その4/8。芸術村で熊野さん、熊野お姉さん&旦那さんで音響担当の馬場さん、東京から珠洲
に帰ってきたみやぐち嬢と、芸術村の職員の方とで打ち合わせ。思ったより制約無さそうな感じ
で良かった。当初は物販はCDと本以外ダメ、と言われていたのだが、職員の方が親切でだいた
いOKとのこと。そう言えばみやぐち嬢とは、同じ石川県に実家がありながら、富山→東京→東
京と4度目にして、初めて地元で会う。午後からみやぐち嬢と宣伝活動。初めてポスター貼りや
チラシ配り。なかなか思ったより順調。夜は富山メンバーにチラシを送付し、富山での宣伝をお
願いする。川端さんにも何部か渡し、ようやくホームページ以外の宣伝を開始。遅い。
春、さくらチル
金沢にも桜が咲き始め、一ヶ月前を切り、会場の芸術村にもチケットを置いて貰う。が、チケッ
トの売り上げも当初の勢いがなくなり停滞気味。ただ嬉しかったのは色々な人がチラシを配って
くれるとの申し出てくれたこと。金沢の一週間前の宅配便である亀山でも配っていることに。感
謝。4/15には金沢の有名どころのライブハウスや、よく行く飲み屋にポスターを払って貰う
これまた気持ちよく貼って貰い感謝。個人的にはもっきりやで梅津和時さんのリハーサル風景を
ちょこっと見れたのが嬉しかった。
4/18。ポスターの貼らせて貰ったVANVAN V4でPEALOUTのライブが行われ、終演後会場前でチ
ラシを配る。普通(?)の勤め人なのに、まさかそんな体験をするとは思っても見なかった。色
々な経験をさせていただき、今となっては凄いよかった。ただ、当時は目の回る忙しさで、やや
ダウン気味。プロモビデオをTVで流して貰うよう、TV局にメールするも、時既に遅しとのこ
と。GW進行。けども、そのおかげで文字によるTVでの告知をしていただけたりして、結果的
にやったことはほとんど無駄にならなかった気がする。やはり見る前に飛べ、です。
2週間前の段階でチケットの売り上げ目標枚数の約3分の1。熊野さんもワタシも楽観的なO型
コンビなのだが、この頃二人で話したときに、今回はちょっとやばいかも、、、と珍しく落ち込
む。熊野さんとは初めて会ってからもう5,6年経ったと思うが、基本的に飲んで会うことが多
いので、こんなことは無かったのだ。まぁ、大の男が二人して暗くなっていても仕方が無いので
何とか頑張るしかないが、とにかく時間が無いのがツライ。丁度仕事も見通しが付かずド・はま
り状態となりブルー。さらに仕事の勝負の日が、宅配便翌日の5/7(月)に決定。う〜ん、休
んで翌日山口さん達と観光に行きたかったが当然無理。う〜む。
新しい風
打ち合わせinメロメロポッチ4/22(日)。しばらく柄にもなく落ち込み気味だったが、この
日を境に完全復活。熊野さん、川端さん、あっこちゃんと当日のことを話しつつバカ話。このと
きに当日も手伝ってくれたみやさやかちゃんが、目の前でチケットを買ってくれ、非常に不思議
な感覚に包まれる。初めて目の前でお金と変わるチケット。我が家のプリンタで印刷した紙切れ
が、2枚5000円と交換される風景。勿論、山口洋という価値が付いた5000円なのだが「
ねぇさん、それはあっしが家のプリンタで印刷しただけの紙ですぜ。そんな高い値段払っちゃイ
ケマセン。どうぞどうぞ、ご自由にお持ちくだせぇ」と何故か江戸っ子調で言いたい弱気な気持
ちも湧き出たが、逆にこれは何としてでも2500円分楽しんで貰うライブにしないと、と密か
に誓う。演奏するのは山口さんだが、地元で直接チケットを買ってくれた人達は、山口さんを知
らない人も多い。熊野さんやワタシ達を信頼して買ってくれている人も大勢いる。これで力が入
らないようだとアカンでしょ。
メロメロではライブ打ち上げでの最大級の先制パンチ、プラネタリウムのヒゲキタさんが、色々
アドバイスしてくれてNHKの人を紹介してくれた。その後みやぐち嬢が以前から頑張ってプッ
シュしてくれていたNHKの夕方の番組で、プロモーションビデオを流してくれることに。生ま
れて初めてかNHKを予約録画し、帰宅後再生。「今日のリクエストは珠洲のみやぐちさんから
のリクエストで〜」とガツンと「新しい風」が流れ始める。いいねぇいいねえ。繰り返し何回も
見る。是非DVD化して欲しい。この頃メロメロポッチで「柱」を借りる。これまた、めっちゃ
いいね、いいねぇ。特にリキッドルームで聴いた「僕は僕のうたを歌おう」「36℃」「らっぱ
」を聴きたかったのだ。特にらっぱ。この曲聴くと間違いなくテンション上がります。
とどけ
熊野盛夫の熱い挨拶文と共にチケット郵送開始。「とどけぇ〜僕のチケットぉ」とらっぱ風に歌
うが、同封した地図が一部間違いアリ。我ながら間抜け。訂正の葉書も作成し送付。深夜熊野さ
んとラーメン食べつつ、NHKで見たベーカムのプロモーションビデオの「ノーウェアマン」が
鳥肌モンだった、と聞く。見たかったなぁ。やはりDVD化希望。
4/29(日)一週間前の宅配便@亀山も好評の内、無事終了。亀山よりバトンを受け取る。い
いライブだったとのこと。う〜んさすがにちょっとだけプレッシャー。翌30日はメロメロポッ
チは休みの日だが、夕方わざわざ開けて貰い打ち合わせ。が、待ち合わせ場所に行っても誰いな
い。連日仕事&GWで曜日感覚が完全に狂っていたので、間違ってしまった!と近江町で一人立
ちすくむが、遅れてみんな集まり始まる。よかった。O西最高名誉顧問も、亀山→富山→金沢と
お疲れのところわざわざ来ていただく。涙々。盛り上がりつつ打ち合わせ。料理等を中心に本格
的に揃って打ち合わせしたのは、22とこの日だけ。後は個別かメール。それでなんとかなって
しまったところが、このメンバーの凄いところ。一週間前の時点でメンバー全員(熊、川、宮、
み)が一度に揃ったことが無い、ちゅうのも凄いんだか、なんなんだか、凄いなぁ。
打ち合わせ後、みんなで香林寿司へ。メロメロポッチでライブもするロッケンローラな板前さん
に打ち上げ用の寿司を頼むが、5/6(日)はお休みとのこと。ショック。が無理を聞いて貰い
宅配してくれることに。届きました美味しいお寿司。その時初めてお会いした、メロメロポッチ
の常連の女の子に、宗教の洗脳のかのようにO西、川端、ワタシと「山口洋はいいよぉ」と熱く
語る。あのときのテンションで囲まれたら洗脳されないハズは無し。その子にも看板の作成や当
日と色々お手伝いしてもらう。ライブも見れてよかった、と言ってくれてよかった。いいモノは
いい(自信アリ)。色んな人の心に届いてくれれば幸い。
ラストスパート
4月の終わり頃からチケットの申込みが増え始め、メロメロポッチでも手応えアリ。何とか80
枚を突破し、ようやく100枚という線が見えてきた。目標の2/3の枚数がまだ見えてきただ
け、というだけの状態だが、一時は本当にどうなるか、と悩んでいたので、100枚という最低
ライン(と当初甘チャンに考えていた枚数)が見えてきただけでも本当に嬉しかった。これもみ
んなの力、特にメロメロポッチが魂を込めてチケットを売ってくれたおかげです。感謝。
5日前の5/1にはメロメロポッチで7枚、郵送で4枚売れて、計91枚。当日券前売り料金で
の申込み分11枚と会わせると、102枚。ほぼ確実分20枚を合わせると、120は越えそう
自分が仕事で日中活動できなかったこともあり、もどかしい日々だったので余計嬉しかった。
5/2は前々日お亡くなりになられた、あっこちゃんのおばあちゃんのお通夜に行く。現地で熊
野さんと「宅配便の手伝いは無理だろうけど、あっこちゃんが宅配便当日を非常に楽しみにして
いたので、出来れば見に来て欲しいね」と話す。結果的にはもう全然フルに手伝わさせてしまっ
た。忙しく辛くもあっただろうに申し訳なかったが、あっこちゃんのあの頑張りがなかったら、
あそこまでいい宅配便にならなかった気がする。ライブ途中ではじけているあっこちゃんダンス
(ダイナマイトアイドルバージョン)を見ながら、この宅配便はいつもフルパワーで頑張ってい
るあっこちゃんへの、熊野さんとワタシからの最高のプレゼントになったのかなぁ、とふと感じ
る。
ターボON
5/3。前日で何とか仕事も一段落着き4/8以来の休日になる、はずだったが、午後から呼び出
しがあり結局は仕事場に。午前中は川端さんと、会場となる金沢市民芸術村ドラマ工房で、宅配便
の前日まで行われる「金沢インディーズ映画祭」の客席設営を手伝う。映画祭の方にも熊野さんが
関係しているので、そのまま客先を使わせて貰う魂胆。が、連日の仕事でヘロヘロだったのに加え
普段生ジョッキより重たいモノを持たない日々なので、激・筋肉痛。途中から熊野さんも合流し、
計15,6人で半日がかりで組み上げる。こんなんバラせるかなぁ、と非常に不安になるが、とも
かく完成し、ドラマ工房ともマッチしていい感じ。
ロボット状態のぎこちない動きのまま仕事場に行くが、もう完全に使い物にならない。夜はメロメ
ロポッチへ。しばらく打ち合わせをして、ヒゲキタさん作成の「ヒヲウ戦記版宅配便ポスター」を
川端さんといっしょにアニメショップに貼りに行く。が、思ったよりアニメショップってないのね
結局は駅前近くの何とかカードの店に貼っていただく。最後は友人と酒を飲みに行って帰宅。沢山
のメールが届いており、当日券予約分、それと歴代宅配便主催者からのアドバイスも多し。嬉し。
ただ、亀山主催者からの「前日はよく寝ること」は全然守れなかった。けど、このアドバイスは絶
対正しい。やっぱ寝んなあかん。
メロメロアルバイト嬢M
5/4。この日から3日間はようやくお休み。が、休む間もなく朝から芸術村でみやぐちけいこ@
珠洲と待ち合わせ。色々引継&雑談後、みやぐち嬢を残して車に乗る。まだ当日の挨拶文書、アン
ケート、物販用の宣伝文書等残項目山盛り。その前にと竪町にあるアニメショップに行く。店内に
入ると独特な世界が繰り広げられて、気軽にポスター貼って下さい、とはやや言いづらく、ヒヲウ
サントラ1を購入し(弱気だねぇ)ポスターどうでしょうか?と頼んでみると、店長さんがいい人
で速攻貼ってくれた。サンクス>アニメイトさん。CDは後日メロメロポッチに寄贈。
映画祭ではずっと受付に座らせて貰い、チケットを売ろうかと思っていたが、思ったより客層が異
なる感じなので、受付の映画祭の女の子達(可愛い子多し)にお任せをし、みやぐち嬢はメロメロ
ポッチへ。ワタシも家で作業しようとおもったが、お腹も空いたのでメロメロに向かう。メロメロ
には調理場であっこちゃんがヒョオーとかヒャアーとか奇声を発しながら作業中。急いでランチ準
備&夜のライブ準備&宅配便準備をしているためか、小パニック状態。そこへ店に入ってきたのが
エプロン姿のみやぐち嬢。”?”と聞くと、忙しいので臨時アルバイトとのこと。その後あっこち
ゃんの、ラテン的なアバウトな指示で、みやぐちけいこ生ジュース作成。二人のやりとりがめっち
ゃおかしくてナイス。川端さん、熊野さんもお店に来て、2日前ながら初めてめろめろふれんず全
員集合。ワタシはその後家に戻って作業。夕方メロメロポッチに寄ってから芸術村へ。チケットを
預かって貰っているので、お菓子の差し入れを行う。映画祭は機材の不調等もあり、予定していた
プロモーションビデオ放映が出来なかったとのこと。残念。夜も引き続き準備するも、この日だけ
は早めに就寝。一ヶ月振りぐらいに6時間続けて寝たような気がする。疲れもやや回復。
最高の幕引きに向けて
5/5。前日。作業チェックシートを兼ねたスケジュールをメールで送付。作業項目もほぼ順調に
消化。その後、ファイブディからの宅配便用の荷物の受け取りに、朝から芸術村に行く。まだ映画
祭の会場前に主催者の嬉野さんと話す。面白い話を沢山聞けた。映画作りも大変。会場するもなか
なか荷物届かず。川端さんも来て二人で遅いなぁ、と言いつつひたすら待つ。待ちきれず業者に電
話して確認すると、お昼までにはとのこと。結局お昼少し過ぎにようやく届く。貴重な前日の半日
を二人分潰してしまった。絶対に時間指定で届けて貰うべきだった。大きな反省点。荷物は心配し
ていたほど大きくなく、一安心。川端さんの車に積み込み、川端さんは料理の準備、ワタシは案内
等の作成の為に家へ戻る。
昼から当日ご来場の挨拶、アンケートを200枚分づつコピー。映画祭に行き、残念ながら山口洋
プロモビデオは見れなかったが、映画を少しだけ見てメロメロポッチに。王様のカレー@高知を食
した後アンケートを仕分け。そして、客席の準備で芸術村へ。ここからは当日日記を参照下さい。
前日時点でのチケットは、実売94+当日予約14で108枚。ほぼ確実分や当日券で130ぐら
いと予測するが、最終的には当日ご来場139枚+来れなかった方分6枚と併せて145枚。あー
もし主催者が全員チケットを買ったら丁度150枚で目標達成だった(今頃気付いた)。まぁ、い
いんです。出来れば主催者がチケット買わない、っていうのも今回の目標だったし。150って数
字は越えれなかったですが、これは次回のお楽しみ、ということで(あるのか?)。あの時点での
145枚。めろめろふれんずの胸を張って誇れる数字です。
最後に(全国で宅配便を企んでいる方に)
もしここまで最後まで全部読破した方がいらっしゃいましたら、ご苦労サン&ベリーサンクスです
これはあくまで主催「めろめろふれんず」の中の一人の目から見た日記です。メンバーそれぞれに
色々な想い、苦労、喜びがあったと思います。凄い豊かな経験の一つになったことでしょう。そう
簡単には風化しないと思いますが、一応ガイドラインを残しておきたかった(詳細な出来事は無数
にあります)のと、もしも全国(全世界でも可)で宅配便を主催してみたいなぁ、と漠然と考えて
いる方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば、と思い(偉そうだなぁ)まとめました。
多分ケースバイ、ケースで全然違うと思いますが、どんな場合でもやれば結構出来るモンです。ワ
タシもそうでした。勿論他のメンバーをはじめ、本当に色々な人の協力あってのことですが、今回
の宅配便を通じて多くのことを学んだ気がしてます。山口洋。歌の宅配便。こんな素晴らしい生き
方はなかなか無いと思います。参加するだけでなく、主催することにより、より一層その素晴らし
さを体験できます(断言)。最後に次はどこかの町の宅配便会場でお会い出来ることを願って。
2001.05.27 めろめろふれんず みね