はじめての方に 歌の宅配便2001 in 金沢
今年のゴールデンウィーク最終日、山口洋の歌声が金沢市民芸術村の赤レンガに響きます。
山口洋氏とは?
1980年福岡にて、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける山口洋を中心にHEATWAVEを結成。
1990年エピックソニーよりメジャーデビューし、以後8枚のアルバムを発表(1996年ポリドール移籍)。
近年のアルバムには「月に吠える(1998年)」「日々なる直感(1999年)」などがある。
昨年はBSで放映中の「ヒヲウ戦記」のサウンドトラックを担当するなど、多彩な音楽活動を展開中。
6月にはHEATWAVEの初のベストアルバムの発売を予定している。
HEATWAVEは3月のツアーで一旦活動を停止し、今後は「山口洋」として活動を続ける。
※興味のある方は是非CD店で、アルバムタイトル「日々なる直感」
アーティスト名:HEATWAVEを手にとって聴いてみて下さい。
歌の宅配便とは?
通常のツアーでは行くことが出来ない主要都市以外の地域でも、ファンが企画・主催すれば、
全国に山口洋が歌を届けてくれるというイベントが歌の宅配便。1992年より続いている。
ライブ形式は山口洋の弾き語りで、アコースティックギター、エレキギター、アイリッシュ楽器
などを次々に持ち替え、見た目にも音的にも楽しいステージとなっている。
山口洋の生の迫力が直に伝わるライブとして、全国各地で好評を博している。
北陸では昨年9/9の富山黒部市のコラーレで行われた宅配便に続き2度目となる。
コラーレでのオープニング曲は「エピタフ(日々なる直感)」。
ギターを弾きながら「誰もが名もなき消耗品じゃない 誰もが素晴らしい完成品でもない」と歌い始める山口洋。
普段の日常で忘れている大切なモノとはこんな優しい時間なのかもしれない。
「急ぐことはない 死ぬまでちょっと待ってくれないか」。
そう心の余裕。5/6(日)はゴールデンウィークの最終日。
次の日からまた慌ただしい日常が始まる。
その一歩手前で、普段なかなか出来ない大きな深呼吸するような空間が、
金沢市民芸術村の赤い煉瓦に広がります。
めろめろふれんずとは?
主催の「めろめろふれんず」とは、今回の「歌の宅配便2001@金沢」を開催するため、
自然発生的に結成したグループ。メンバーは近江町で生ジュース&生ライブの店「メロメロポッチ」
を経営するK野氏、金沢に住む主婦、石川県珠洲出身で東京の学校に通う学生、そして会社員、
と一見バラバラな人材から成り立っている。誰もが山口洋の歌のファンで、当日金沢市民芸術村
で沢山の人に山口洋の歌を届けたいと日夜頑張っています。
最悪の開幕、最高の幕引きを信じて
「歌の宅配便2001in金沢」が、公式ホームページで告知された2001年3月1日は、
同時にアマチュア時代から数えて22年続いた山口洋率いるHEATWAVEの歴史が、
3月のツアーを持ってピリオドが打たれると発表された日でもある。
「なんでや?」主催者である僕らはそう思わずにはいられなかった。当たり前だが事前になんの連絡もない。
HEATWAVEが無くなるという事実もショックなのだが、何もこんなタイミングで無くとも、と嘆いた。
これからは「HEATWAVE」ではなく「山口洋」として活動するとのこと。
自らが産み出し、育て、愛おしみ、挫折し、それでも大きく転がり続けながら纏ったHEATWAVEという衣を
山口洋が脱ぎ捨てたとき、彼が一気に解放され咆哮するのか、魂の一部が殺ぎ取られ変わってしまうのか、
それとも何事もなかったかのように現状維持なのか、それは現時点では分からない。
ただ、彼の財産は金でもなく、名誉でもない。HEATWAVE時代に培った数々の名曲や様々な経験に他ならない。
これに解散ツアーの経験が加わる。主催者ながら当日の氏のライブには期待している。
近年にないぐらい妙にドキドキ期待しているのだ。